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仙台市在住 料理研究家

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仙台市在住 料理研究家
Profile
幸せ料理研究家相田幸二さん
山形県生まれ仙台市在住。「幸せ料理研究家」として、テレビ、ラジオ等のメディアで活動中。
Interview
料理研究家になりたいと思ったきっかけは?
僕は、幼少期の頃、母がいない家庭だったんですね(要するに、父子家庭で育ったんですが)それで、同じ歳の子からすると、料理をせざるを得ないという状況がすごく多かったんです。それで、自然と料理をするということに慣れていって、得意技みたいになったんですね。なので「僕は料理が得意だ」っていうのが頭にあって、「板前になろう」っていう考えから一回料理の世界に入ったものの挫折しまして、サラリーマンをやっていたんですが、やっぱり料理を生業にして生活がしたいなぁと思いまして、一念発起し、当時流行っていたブログに自分が作った料理を載せていってたんですよ。そうしたらヒットしまして、それが著書になって。それで今に至るという感じですね。

料理人にとって必要な水の条件とは?
一般家庭の料理だったり、和食に使うお水だったりというのは、やっぱり素材の味を邪魔しないようなお水と言うのが、すごく条件的には良いと思うんですね。仙台市の水道水は軟水なので、おいしく出汁を取れるということになるんですね。おいしく出汁を取れるので、少ない出汁でも料理がおいしく出来上がる、そしてご飯もふっくらとツヤツヤと炊きあがる、というのがすごくいいなぁと思います。



軟水が引き立つイチオシのお料理は?
いろいろオススメはあるんですが、宮城県の郷土料理で「おくずかけ」という料理があり、これは(いろいろな具が入るんですが)出来るだけ薄味で素材そのものの味を活かしたいので、やはりおいしい水、そして軟水というのがすごく適しているんですよね。それがおすすめかなと思います。


仙台の水道水の管理体制を知ったうえで、思うことはありますか?
とても厳格な管理体制のもとで、安心して使用できる水になっているんだなぁとすごく実感したんですね。やっぱり我々の体というのは60%以上が水(水分)なわけですから、言ってしまえば、命の源っていうのが水になりますから、それを蛇口をひねって毎日安心できるお水を使えるっていうのは、非常にありがたいなぁっていうふうに思うんですよね。

普段使用する仙台の水道水について求める安全性はどんなところですか?
いつでも蛇口をひねればおいしい水が出て、それが安心安全だっていうのは、すごく大事なことだと思うんですね。僕の家は、実は娘が3人いまして、まだ一番下が幼稚園生なので、やっぱり水っていうのはすごく気を使うんですね。本当に健康に直結するようなものが水だと思うので、蛇口をひねって安心できる水がいつも供給されているっていうのはすごく助かります。

これからもいつでも安心して飲めるおいしいお水を私たちに提供し続けてほしいですね。
軟水でのイチオシお料理一品

おくずかけ(宮城県郷土料理)
「おくずかけ(お葛かけ)」は、宮城県を中心とした東北地方の郷土料理です。特に宮城県では、家庭料理としても学校給食などでも親しまれており、素朴であたたかい味わいが特徴です。
(名前の由来)
「くず(葛)でとろみをつける」ことから、「おくずかけ」と呼ばれています(現在では片栗粉が主に使われます)。
材 料(4人分)
- にんじん…………………………1/4本(いちょう切り)
- ごぼう……………………………1/4本(斜め薄切り)
- じゃがいも……小1個(皮をむいて5㎜厚のいちょう切り)
※里いもでも可 - しいたけ……………………………………3枚(スライス)
- いんげん…………………4本(ゆでて2㎝に斜めカット)
- 糸こんにゃく……………100g(食べやすい長さにカット)
- 白石温麺……………………………100g(茹でたもの)
- まめ麩…………………………………………………15g
- だし汁………………………………………………3カップ
- 醤油………………………………………………大さじ1
- みりん………………………………………………大さじ1
- 塩……………………………………………………少々
- 水溶き片栗粉……………………………………………………適量
作り方
- ① だし汁を鍋に入れ、いんげんと温麺、麩以外の材料を入れて火にかけます。
- ② ひと煮立ちしたら弱火に落として具が柔らかくなるまで煮たら醤油、みりん、塩で味付け。
- ③ 仕上げに温麺と麩を加えてひと煮立ちさせたら完成。
- ④ お椀にそそぎ、上にいんげんを乗せます。