水道の歴史をたどるこのコースのスタート地点は、曲面状に突きでた階段室が特徴の「青下ダム旧管理事務所」。
仙台工業高出身の建築家、菊地孝太郎氏による建物です。
ここは川の水量調査や気象観測などを行っていたところです。
旧管理事務所から坂道を下ると、桜の木や藤棚(ふじだな)がある広場に出ます。その一角にあるのが山羊(やぎ)頭の噴水口が印象的な「青下ダム記念碑」です。地元産の石材を用いた記念碑には堂々とした存在感があります。記念碑の裏には工事に携わった人々の名前が刻まれ、青下ダムの歴史の深さを物語っています。記念碑の広場には、テーブル付きのベンチがあり、ちょっとした休憩や食事もとることができます。
広場からさらに道を下ると、少しずつ大きくなる水の音。目の前に現れたのは「青下第1ダム」です。高さ18メートル、長さ43.4メートルのダム。昭和60年に「近代水道百選」に選ばれました。
約80年間も現役で活躍するこのダムは、コンクリートに玉石をはめ込んだ造り。ダムの青下橋からは、ダムを流れ落ちる水の迫力が体感できます。
橋の途中にある円柱状の「青下第1ダム取水塔」は、青下川から水道水になる水を取っています。内径2.4メートル、高さ17.01メートル。
取水塔には、上・中・下の三箇所に孔があり、その時々で一番きれいな水が取れる孔を開きます。
ダムの下に見える扉は「青下隧道(ずいどう)入口」、696メートルの導水隧道の入口です。青下川の水は取水塔から青下隧道を通って中原浄水場、荒巻配水所へと運ばれ、市内中心部の一部の水道水をまかなっています。第1ダムの上の橋から見ることができます。
ここからは上り坂が続きます。軽いトレッキング感覚でぜひ訪れてみて下さい。
(A部分の解説は、上記「歴史まんきつコース」をご覧ください。)
木々の間を縫うように散策路が整備され、青下水源地の水面を眺めながら歩くことができます。季節の草花が咲き、鳥のさえずりが響きます。
ようやく見えてきた水神の碑がハイキングコースの終点です。
展望台は青下第1ダムや水道記念館を一望できます。
※夏季は見えない場合があります。
青下ダム旧管理事務所からハイキングコースと反対方向に伸びる散策路は、平坦な道なのでお子さまも安心です。春が来ればつくしが顔を出し、秋になれば栗拾い。自然の恵みを得られるのも楽しみの一つです。
散策路に入ってすぐの右手の広場からは山の壁面と水面を同時に見ることができ、趣のある景色を鑑賞できます。
散策路に入ってすぐの左手にはユニークな形に刈り込まれた木々がある憩いの広場があります。
散策路は水道記念館前の広場にも通じています。芝生の広場には仙台市中心部から移植されたケヤキが植えられています。お友達やご家族でのんびり過ごすのにおすすめの広場です。
(Cコース【長】)散策路の奥には青下第2ダムがあります。真正面から見ることはできませんが、青下第1ダムと同じ玉石貼の造りとなっており、登録文化財にも指定されています。
水道記念館へのアクセス・開館時間などについてはこちらのページをご覧ください。
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