地震などの災害がおきたときでも、みなさんのところに水を届けるため、水道局では災害に対するさまざまなそなえをすすめています。
水道が止まらないようにそなえる
地震がおきてもこわれないように水道の施設を直したり、水道管を地震に強いものにとりかえたりしています。
水道が止まった場合にそなえる
災害時給水栓(さいがいじきゅうすいせん)(地上型・水飲み場型)
指定避難所(していひなんじょ)になっている仙台市立の小学校などに設置をすすめている、災害がおきたときに使うための給水栓です。
災害がおきたときに避難所に集まった市民のみなさまが、じぶんたちで給水所をつくることができる施設です。
災害時給水栓は、水をためる施設ではありませんので、災害時給水栓がつながっている水道管が断水となった場合には使うことができませんが、水道管がぶじで使用できる場合には、水をためる施設のように、水の量の制限を受けることがありません。
災害時給水栓(地上型)
災害時給水栓(地上型) を組み立てた時のイメージ
じゃぐちやホースのセットは、学校の防災備蓄倉庫(ぼうさいびちくそうこ)においてあります。非常用飲料水貯水槽(ひじょうよういんりょうすいちょすいそう)
学校や公園など、市民のみなさんが避難(ひなん)する場所の地下にあります。
ふだんは、水そうの中には新鮮な水が流れていますが、災害がおきたときには自動的に水の出入りをとめて、水をためます。
水そうには、1万人の飲み水3日分にあたる100立方メートル(10万リットル)の水をためることができます。
非常用飲料水貯水槽(地面の下にうめる前)
給水所を開いた時のイメージ
配水所活用型(はいすいじょかつようがた)・ポンプ井活用型(ポンプせいかつようがた)
配水所は、たくさん使われるときのために水をためておくところです。
災害がおきたときには、水を送るのを自動的にとめる装置(「緊急遮断弁(きんきゅうしゃだんべん)」といいます)がはたらきます。
配水所の水は、給水車に水を入れたり、市民のみなさんにくばる水に利用したりします。
災害時給水栓(さいがいじきゅうすいせん)(地下型)
災害がおきてもこわれにくい、強くて太い水道管に、「給水口(きゅうすいくち)」という、水道管から直接水を取るための装置をつけています。
災害がおきたときには、給水口を使って、給水車に水を入れたり、市民のみなさんにくばる水を取ったりします。
給水車(きゅうすいしゃ)
水道局では、水を運ぶことのできる「給水車」を持っています。
災害がおきたときには、給水車を使って、市民のみなさんのところに水を運びます。
こわれた水道管の工事
災害で水道管がこわれてしまった場合には、すぐに工事をおこないます。工事は、札幌市や東京都などの大きい都市や宮城県、東北地方の水道局の人にも協力してもらって行います。
ウォッターくんからのひとこと
みなさんの家でも水のそなえをしましょう。
いろんなな被害がおきて、断水になる可能性があります。
みなさんのところに水をくばれるようになるまで、時間がかかるかもしれません。
水はなくてはならないもの。みなさんの家でも、水の準備をしておきましょう。
人間が1日に必要な水分の量は、1日3リットル。
家族の7日分は用意しておきましょう。